今日の集中スイッチ(2026年04月12日)

インポスター現象:過小評価を事実ベースで修正する習慣

「自分の成果は実力ではなく、運が良かっただけだ」と感じることがあるかもしれません。この感覚は、実際の能力とは別の問題です。

ジョージア州立大学のポーリン・クランスとスザンヌ・アイムスが1978年に報告した「インポスター現象」の研究では、高い成果を出している人でも「自分は本当は実力がない」と思い込み、成功を運や周囲のおかげと捉えてしまう傾向が確認されています。また、オハイオ州立大学のズニックらが2015年に行った実験では、成功体験のあとに「自分のどんな力がこの結果につながったか」を書き出したグループは、そうでないグループに比べて自分の能力への評価が高まり、次の課題への粘り強さも増したと報告されています。

何かがうまくいったとき、「なぜうまくいったか」の理由を3つ書き出してみてください。ポイントは、少なくとも1つは自分の行動を入れることです。たとえば「前日に資料を読み直した」「わからない部分を先に調べておいた」「前回つまずいた箇所を意識して取り組んだ」などです。書いたものは週に1回見返してみてください。「運が良かった」と感じていたことの中に、自分の行動が関わっていたと気づく機会が少しずつ増えていきます。