メタ認知で集中を管理:自分の理解度を把握し集中の質を上げる
「わかったつもりで進んでいたのに、基本的なことが抜けていた」という経験はないでしょうか。自分の理解度を測る力は、注意のずれに気づく力でもあり、集中の質を支えます。
北海道大学の大谷和大らが2018年にまとめた118本の研究を統合した結果では、メタ認知(自分の頭の働きを観察し調整する力)が高い人ほど学校の成績がよい傾向がはっきりと確認されました。さらにIQの高低を差し引いてもなお、メタ認知の力そのものが成績に独自に効いていることも示されています。この「自分の理解度を見る力」は生まれつきの才能ではなく、ふだんの勉強の中で練習を重ねれば伸ばせるとされています。
練習する場面は2つあります。1つは問題演習のあと。採点する前に「何点くらい取れた気がするか」を予想してから答え合わせをして、予想と実際の点数を見比べます。予想より実際の点数が低かった範囲は「分かったつもり」のサインで、優先して見直す合図になります。もう1つは勉強の最中。30分ごとに「今、ちゃんと理解できているか」と心の中で問いかけるだけで、ぼんやりした瞬間に気づきやすくなり、集中を立て直せます。