今日の集中スイッチ(2026年05月06日)

ポジティブ空想の罠:強く願うほど行動が止まる

合格や昇進を心地よく思い浮かべて満足してしまい、勉強や行動が遠のいた経験があるかもしれません。

ニューヨーク大学のガブリエル・エッティンゲン教授は2002年に、就職活動中の大学生、片想い中の学生、卒業試験前の生徒、手術後の患者の4集団を追跡しました。叶った場面を強くポジティブに想像する人ほど、応募数や告白、勉強量、リハビリ量が少なく、達成率も下がりました。別の実験では、夢を浮かべた直後にやる気の生理指標である血圧がむしろ下がり、脳が「もう手に入った」と錯覚することも示されました。

ポジティブ空想に気づいたら、続けて自分の客観的な数字を書き出します。次のテストで80点を取ると想像したなら、直前の模試の点数、テストまでの残り日数、計画している1日の勉強時間など、確かめられる事実を3つ書きます。3キロ減量と想像したなら、今朝の体重と目標日までの日数を書きます。脳が「手に入った」と錯覚するのを止め、まだ届かない現実に意識を戻すと、次の30分の行動が変わりやすくなります。