今日の集中スイッチ(2026年05月11日)

教えるつもりで学ぶ:人に教える前提で読むと要点が記憶に残る

同じ参考書を読んでも、よく覚えている人とそうでない人がいます。その差は、読む前の心構えにあるのかもしれません。

ジョン・ネストイコらの研究では、大学生を二つのグループに分け、同じ文章を読ませました。一方には「あとでテストがある」、もう一方には「あとで人に教える」と伝えましたが、実際は誰も教えず全員がテストを受けました。すると教えるつもりで読んだ人のほうが、内容を多く正確に思い出し、特に大事な部分をよく覚え、整理もできていました。教えると思うだけで、要点を選び筋道立てて理解する読み方に変わったと考えられています。

やり方は、勉強を始める前に「あとで誰かに教える」と心の中で決めるだけです。読みながら「この部分を人に説明できるかな」と自分に問いかけると、わかったつもりだった箇所が見つかります。読み終えたら本を閉じ、内容を声に出して説明してみましょう。すらすら言えないところが、まだ理解しきれていない部分です。教える相手がいなくても、架空の相手に向かって説明するだけでも役立ちます。詰まった箇所を読み直せば、理解の穴を埋められます。