振り返りの確証バイアス:反証を1つ書いて偏りを正す
「今週はよく進んだ」と振り返りで感じたとき、人は無意識に、その印象を支える証拠ばかりを集め、うまくいかなかった事実を見落としがちです。これを確証バイアスと呼びます。
英国の心理学者ウェイソンの実験では、「2・4・6」という数列の規則を当てさせると、多くの人は「2ずつ増える」と思い込み、8・10・12のような予想に合う数列ばかりを試しました。本当の規則は「ただ増えていく3つの数」で、1・2・3のような予想を裏切る数列を試した人だけが正解できました。正解者は約2割です。ロードらの研究では、判断のあとに「逆の結論が正しいなら、どんな証拠があるか」と一度問うた人は、偏りが明確に減ったとされています。
今日の振り返りでは、最後にひとつ問いを書き足してみてください。「この見方が間違っているとしたら、どんな事実を見落としているか」。そして浮かんだ反証を書き出します。たとえば「集中できた一週間だった」と感じたなら、「本当に集中できなかった日はなかったか」と問います。書いた反証が見落としに気づかせ、次の計画を正確にします。ただし無理に数を増やすと逆に判断が固まるため、書くのは多くても3つまでにとどめます。