今日の集中スイッチ(2026年05月16日)

誘惑バンドリング:好きなこととセットにして勉強を続ける

「勉強しなきゃ」と思っても、なかなか机に向かえない日はないでしょうか。人の脳には、今すぐの楽しみを、先の大きな得より大きく感じてしまうクセがあります。

ウォートン校のキャサリン・ミルクマンらは2014年、226人をジムで9週間追跡しました。「好きな小説のオーディオブックを、ジムでだけ聴く」とルールを決めた人たちは、何もしなかった人たちより、週のジム通いが約51%増えました。続きが気になる物語が、運動中のごほうびになったのです。「誘惑バンドリング」と呼ぶこの方法は、面倒なことと好きなことをセットにし、最中に楽しさを味わわせます。ただし彼女は「頭を使うこと同士は束ねられない」とも注意しています。

勉強に取り入れるときは、束ねる「好きなこと」を、頭を使わずに楽しめるものに限ります。歌詞のついた音楽や続きが気になるドラマは集中を奪い、読解力が落ちる報告もあります。たとえば「この問題集を解くときだけ、好きな紅茶を淹れる」「過去問の間だけ、歌詞なしの音楽を聴く」のように、香り・味・場所・歌詞なし音楽を勉強のときだけにひもづけます。机に向かう時間自体が小さな楽しみに変わり、続けることが自然になります。