切り替え前の数秒準備:次にやることを言ってから始めると速い
科目や仕事を切り替えてすぐ取りかかると、最初の何問かでミスをしたり、頭がまだ前のものを引きずったりする、ということがあります。脳の切り替えにラグがある状態です。
ケンブリッジ大学のスティーブン・モンセルとロバート・ロジャースは1995年に、被験者に2種類のタスクを交互に切り替えさせる実験を行いました。切り替え直後の試行は、続けて同じタスクをやるときに比べて反応時間が数百ミリ秒遅く、エラー率も上がりました。一方、切り替える前に短い準備時間があると、この切替コストがかなり減ることもわかりました。
切り替えるとき、いきなり問題を解き始めず、5秒から10秒だけ「次に何を、どの順で、どこまでやるか」を頭の中で確認してから取りかかります。声に出すか、ノートの隅に小さく書くとさらに頭が切り替わります。たとえば「次は英語の長文を1題、20分で読む」と宣言してから始めるだけで、最初の数問の精度とスピードが上がり、立ち上がりの時間ロスが減ります。