今日の集中スイッチ(2026年06月01日)

感情が記憶を強める:予想して驚き、自分事に結びつけると定着する

ノートをきれいにまとめても、テスト前に見返すと内容を思い出せない。そんな経験はないでしょうか。

カリフォルニア大学アーバイン校のジェームス・マクゴーらは、参加者に同じ写真を同じ順で見せ、語りだけを変える実験をしました。一方は少年が病院を見学する平凡な話、もう一方は少年が事故で大けがをする話です。二週間後に調べると、心を揺さぶる話で見た人ほど、その中心部分をよく覚えていました。驚きや感動を伴うと、脳がその情報を大事と判断し、記憶に残りやすくなるのです。

そこで、覚える前にひと手間かけて心を動かします。たとえば歴史の年号なら、見る前にまず何年だろうと予想し、答えと比べます。大きくずれていれば、そんなに違うのかという驚きが記憶のフックになります。英単語なら、好きな曲やゲームのあの場面で出てきた言葉だ、と自分の体験に結びつけます。逆に強い不安や焦りは記憶を妨げるので、落ち着いて楽しむ気持ちで取り組みます。