ちょうどいい難しさ:スキルと釣り合う課題が集中を生む
易しすぎる課題は退屈で気が散り、難しすぎる課題は不安で手につきません。同じ勉強でも、すっと集中に入れる時と、そうでない時があります。
アメリカの心理学者でシカゴ大学のミハイ・チクセントミハイらは、全米526名の高校生にポケベルで1日数回合図を送り、その瞬間に取り組んでいた課題の難しさ、自分のスキル、集中の度合いを記録してもらいました。すると、課題の難しさと自分のスキルがともに高く釣り合った場面で、集中・興味・楽しさがそろって高まり、どちらかが大きく上回ると退屈や不安へ傾いていました。
そこで、いま向き合う課題の難しさを自分で少し調整してみましょう。目安は、自力で7〜8割ほど正解できるレベルです。問題集なら基礎・標準・応用のうち、解いていて退屈なら一段上げ、手が止まって不安なら一段下げます。仕事も同じで、簡単すぎると感じたら制限時間を縮め、難しすぎると感じたら例を10分ほど眺めてから着手すると、ちょうどよい手応えに近づきます。