「なりたい自分」を行動に:自己イメージが動機を支える
「やる気を出そう」と思っても、目標を立てた直後しか気持ちが続かないことがあります。根性だけに頼ると、やる気は意外ともろいものです。
南カリフォルニア大学のダフナ・オイサーマンは、目標そのものより「自分はどういう人か」という自分のイメージからやる気を引き出す方法を研究しています。中学生264名のうち半分に、数週間の授業で「なりたい自分」を思い描き、それを毎日の行動に結びつけてもらいました。すると2年後に調べても、宿題に使う時間が週1.57時間から2.51時間へ増え、成績や出席も良くなっていました。鍵は、思い描くだけで終わらせず、ふだんの行動につなげた点にあります。
まず「自分は毎日机に向かう人だ」のように、なりたい自分を一言で決めてみましょう。大切なのは、それを具体的な行動とつなげることです。頭の中で思い描くだけで終わらせず、つまずきそうな場面を先に思い浮かべ、そのときどうするかまで決めておきます。たとえば「疲れて気が乗らない日は、机に座って1問だけ解く」と決めておくと迷わず動けます。小さな行動の積み重ねが、なりたい自分というイメージを少しずつ確かなものにします。