自己許可:進んだ実感が今日サボる言い訳になる
「昨日あれだけ頑張ったんだから、今日くらいは休んでもいいよね」。そう思った瞬間に、勉強や仕事の手が止まってしまった経験はありませんか。
これは心理学で「自己許可」と呼ばれる、進んだ実感が次のサボりの言い訳になりやすい仕組みです。シカゴ大学のエイレット・フィッシュバックらが2005年に行った研究では、「進んだ」と感じるよう仕向けられた人ほど、その後はその目標から逸れた行動を選びやすくなりました。たとえば、同級生より勉強が進んでいると感じた学生は、その後は勉強より遊びを優先しやすくなりました。逆に「何を続けたいか」に目を向けると、この言い訳は生まれにくくなります。
そこで、進んだ量ではなく「残り」と「自分がどうありたいか」に目を向けてみましょう。「半分終わった」ではなく「あと半分ある」と言い換えると、続けようという気持ちを保ちやすくなります。また「英語をやった」ではなく「自分は英語を続ける人間だ」と捉え直すと、達成感が言い訳に変わりにくくなります。休みたくなったら一度、「これはご褒美の言い訳か、本当に必要な休息か」と言葉にしてみてください。言い訳だと気づけるだけでも、その力は弱まります。