今日の集中スイッチ(2026年06月29日)

音読の力:書かれた通りに声に出すだけで記憶に残る

黙読を何度繰り返しても、いざ思い出そうとすると内容がスッと出てこないことがあります。読んだだけでは記憶に残りにくいためです。

カナダのウォータールー大学のマクラウドらが2010年に発表した研究があります。23人の参加者に80個の単語を1つずつ見せ、単語の半分はそのまま声に出して読んでもらい、もう半分は黙読してもらいました。あとで単語を見せて「さっき出てきたか」を答えてもらうと、声に出した単語の正答率が黙読より約12パーセント分高くなりました。要約や言い換えをしなくても、書かれた通りに声に出すだけで、口の動きや自分の声が思い出すときの目印として加わるからだと考えられています。

覚えたい所を、書かれた通りに声に出して読みましょう。重要な用語や公式、人名や年号など、特に残したい部分を選んで音読します。教科書を全文読み上げる必要はありません。声に出すのを教材の半分以下にしぼると、その部分が他より目立って、特に残ります。声を出せない場面では、口パクや書き写しで代用できます。これらの方法も、黙読より頭に入ります。