サンクコスト効果:投じた分は横に置き今日ゼロから選び直す
「これだけお金と時間をかけたから最後までやりきらないと」と、合わない勉強法や仕事のやり方を続けてしまうことがあります。
心理学者のハル・アークスとキャサリン・ブルーマーが1985年に発表した実験があります。劇場シーズンチケットを買いに来た60人を、ランダムに通常価格・2ドル割引・7ドル割引の3群に分けました。全員が同じ演目を観られる状況ですが、シーズン前半5演目のうち、通常価格の群は平均4.11回来場し、割引の2群はいずれも平均3.3回前後。多く払った人ほど「元を取ろう」とばかりに足を運び、支払額が来場を左右する結果でした。
今のやり方を続けるか迷ったら「今日ゼロから選び直すとしてもこれを選ぶか」と問い直してみてください。これまでにかけたお金や時間は横に置き、今日から先だけで判断します。答えがはっきりノーなら、投じた分に関係なく別のやり方へ切り替える合図です。判断がぶれるなら「二週間で模試の該当分野や仕事の指標が○だけ上がらなければ切り替える」と、切り替え基準を先に紙に書いておきます。基準に届けば投じた分を気にせず続け、届かなければ切り替えます。