気分に振り回されない軌道修正:手応えではなく事実で振り返る
終わり際に難しい問題で詰まると、「今日はダメだった」という気分が残ります。その気分のまま翌日の計画を変えると、実態とズレた軌道修正になります。
セントルイス・ワシントン大学のブリジッド・フィンは2010年、難しいスペイン語単語30個を覚える学習で、最後にやや易しい単語15個を追加するグループと追加しないグループを比べました。追加してもテストの成績は良くなりません。それでも易しい単語で終わったグループは、勉強全体を「良い体験だった」と評価し、次もそのやり方を選ぶ人が多くなりました。人は体験全体をならして評価しているつもりでも、実際には終わり際の印象がそのまま全体の評価になり、次に何をどう勉強するかの選択まで動かしてしまうのです。
そこで一日の終わりには、手応えで採点する前に、残っている事実を数えてください。解いたノートのページ数、勉強アプリに残った学習時間、進んだ問題数。事実の上で予定どおり進んでいたなら、気分が沈んでいても翌日は同じペースを保って構いません。遅れていたなら、遅れた分だけ翌日の範囲や量を調整します。気分ではなく事実に合わせて直すことで、ペースを崩さずに軌道修正できます。