大切な価値の書き出し:15分の記述で中学生の成績が伸びた
試験や大事な発表を前に、緊張で頭が真っ白になり本番で力を出しきれなかった経験は、多くの人にあります。心が縮こまると、覚えたはずのことも引き出せなくなります。
スタンフォード大学のクロード・スティールがまとめたセルフアファメーション理論では、自分にとって大切な価値を思い出すと視野が広がり、目の前の不安から少し距離を取れるとされます。イェール大学のジェフリー・コーエンらは、米国の中学1年生約400人に、学期の初めに15分自分が大切にしている価値とその理由を書く課題を出しました。2年後の成績は4点満点で平均0.24点(約6%)、もともと成績が低かった生徒では0.41点(約10%)上がり、留年や補習の割合も18%から5%に下がりました。
試験や難しい課題の前に、家族・友だち・部活で大事にしていること・好きなことなど、自分が大切にしている価値を1つ選びます。なぜそれが大切か、ふだんそれとどう関わっているかを、誰にも見せない前提で正直に4分ほど書きます。コツは、自分はできると言い聞かせるのではなく、自分は何を大切にしているかを書くこと、そして誰と関わる中でその価値を大切にしているかにも触れることです。