緊張と集中は逆U字:中くらいのとき成果が頂点になる
気合を入れるほど集中できるわけではなく、緊張が強すぎても弱すぎても集中の質は落ちます。緊張と集中の関係はUを逆さまにした山型と分かっています。
1957年、イギリスの心理学者ピーター・ブロードハーストは、水を張った箱の底の2つの穴のうち白い方をネズミに選ばせる実験を行いました。ネズミは息を止めて泳ぐため、正解までの距離を短め・中間・長めに変えると息苦しさも変わります。すると、中間の距離を課されたグループが最も早く正解を学習しました。距離が長すぎると成績が乱れ、短すぎると学習が進みませんでした。同じ山型は、米国の神経科学者エイミー・アーンステンが2009年、人間の脳内物質と作業成績の間でも報告しています。
勉強や仕事の前に、今の自分の緊張度を「下(眠気・退屈)・中・上(動悸・焦り)」で自己評価します。下寄りなら椅子から立って軽い運動を5分ほど行い、明るい光を浴びて姿勢を正し、緊張を中間まで引き上げます。上寄りなら座ったまま肩や腕をぐっと縮めてから一気に脱力し、緊張を中間まで下ろします。集中は緊張が中間のとき最も高まるので、その状態で勉強や仕事に取りかかります。