今日の集中スイッチ(2026年07月21日)

失敗のとらえ方:「今回はたまたま」と言い換えると粘りが続く

テストの結果や仕事のミスに落ち込んだとき、「自分は何をやってもダメだ」という説明が頭に浮かび、そのままやる気ごと折れてしまうことがあります。

ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマンらは1990年、全米上位の大学水泳選手33名に、失敗を心の中でどう説明する癖があるかを事前に調べたうえで実験をしました。全力で泳いだ直後、わざと遅い偽のタイムを伝えて失敗を味わわせ、休憩後にもう一度泳いでもらうと、「自分はずっとダメだ」と説明する癖の選手はタイムが平均1.6%、100メートルなら1秒近く悪化し、「今回はたまたま」と説明する癖の選手は悪化しませんでした。実力ではなく説明のしかたが、失敗直後の粘りを分けたのです。

うまくいかなかったら、頭に浮かんだ説明をノートやスマホにそのまま書き出してみてください。「いつも」「何もかも」と書いていたら、「今回は」「この範囲だけ」に言い換えます。たとえば「自分は数学がずっとできない」なら「今日の単元でつまずいた」に直します。うそではありません。確かめようのない決めつけをやめて、事実に合う説明へ戻すだけです。これだけで、気持ちが折れずに次に取りかかる力が残ります。