復習の時間配分:あと少しで思い出せる項目を優先すると定着が上がる
限られた復習時間をどこに振り分けるかで、同じ努力でも記憶の残り方は変わってきます。難問だけに集中するのも、得意な項目ばかりなぞるのも、実は伸びが鈍いことがわかっています。
コロンビア大学のジャネット・メトカーフとネイト・コーネルは、大学生に英語とスペイン語の単語ペアを覚えさせる実験で、単語を「易しい/中くらい/難しい」に分け、どこか1つを重点的に長く学ばせて比較しました。最終テストでは、中くらいの単語を厚く学んだ人が100問中32問正解と最も高く、易しい重点は27問、難しい重点は25問でした。難しすぎる単語は時間を注いでも思い出せる数がほとんど増えず、あと少しで思い出せる単語に時間を回した人が最も伸びました。
復習ではまず全項目を短くひと通り試し、手ごたえで3つに分けます。ほぼ即答できた項目は今日はそこで終え、答えを見ても意味が結びつかない項目は解答を読み流すだけにとどめ、「もう少しで言えそう」「途中まで思い出せた」項目に残り時間の大部分を割きます。判断の目安は「もう一押しで届きそうか」で、届きそうなら書いて言えるところまで追い、届きそうにないなら軽く流して翌日以降の復習に回します。