効く勉強法の見分け方:点数が返る前にやり方を評価しておく
思ったより点数が伸びなかったから、この勉強法は自分に合わない。そう考えてやり方を変えたことはないでしょうか。ただ、その見極めは点数を見た時点で歪んでいます。
ペンシルベニア大学のジョナサン・バロンとジョン・ハーシーは1988年、大学生に、手術をするかどうかを決めた医師の判断を読んでもらい、その良し悪しを7段階で評価してもらいました。読ませた判断の中身は全員同じで、患者が助かったか亡くなったかだけを変えてあります。すると、助かった結末を読んだ学生は、同じ判断を1段階ほど高く評価しました。2023年に692人で行われた追試でも同じで、結果は評価に入れないと自分で答えた人まで同じ傾向でした。
点数に引きずられないよう心がけるだけでは防げないので、やり方の良し悪しは点数が返ってくる前に決めてしまいます。勉強を一区切りつけたその場で、このやり方に続ける価値があるかを判定してください。材料は、手応えや集中の続き方など、点数がなくても分かるものだけです。点数が返ってきても、その判定は動かしません。悪い点数でも、続けると決めたやり方はもう一度試します。これで、効くやり方を一度の結果で手放さずに済みます。