2026年08月04日

香りで頭を切り替える:自分が効くと感じる香りが成績を押し上げる

机に向かっても頭が働き出さず、最初の一問に手をつけるまで時間がかかることがあります。この頭の切り替えを助ける手がかりとして、香りが調べられています。

スティーブンス工科大学のマジャロフらが2018年に行った実験では、大学生およそ100人を二つのグループに分け、片方だけコーヒーの香りが漂う部屋で数学の問題を10問解いてもらいました。その結果、香りのある部屋のグループのほうが正解数が多くなりました。香りにカフェインは入っていないため、カフェインの働きではありません。さらに200人以上を対象に同じ実験をやり直したところ、成績を押し上げていたのは香りの成分そのものではなく、この香りがすると頭が冴えると本人が感じていることでした。

まず、嗅ぐと目が覚める感じがすると自分で思える香りを一つ選びます。コーヒーの香りが選びやすいですが、他の香りでも構いません。次に、勉強や仕事を始めるときに、その香りが机のまわりに漂う状態を作ります。いれたてのコーヒーを一杯そばに置くだけで十分です。あとは、解いている間ずっと香りを感じながら取り組みます。計算や文章題のように頭を使う問題で、解ける数が伸びる可能性があります。