点検の時間を別に取る:急がず見直すと間違いの半分以上が見つかる
仕上げたはずの資料から、提出後に数字の食い違いや抜けが見つかることがあります。見直しはしたものの、作り終えた勢いのまま、ざっと目を通しただけになりがちだからです。
ピッツバーグ大学のクリス・ケメラーとカーネギーメロン大学のマーク・ポークは2009年、ソフトウェア技術者が仕上げた617本のプログラムを分析しました。完成後の見直しに時間をかけた場合、設計の段階で入った間違いの約3分の2、書いた中身に入った間違いの半分以上を、自分で見つけられました。逆に、速く読み進めるほど見つかる割合は下がりました。
資料づくりなどで同じことができます。まず、仕事を仕上げたあとに点検だけの時間を別に取ると決めます。次に、点検で何を見るかを先に決めます。自分がやりがちなミスを集め、「数字を出典と照らしたか」のように、何を見るかがわかる言い方で書き出します。思い出せなければ、直した過去の資料が手がかりになります。そして点検では、ざっと通し読みするのではなく、項目を1つずつ資料に照らしていきます。続けていくと、提出前に自分で気づける間違いが増えていきます。