覚える場所を変える:2回目を別の部屋にすると思い出せる量が1.5倍
勉強する場所は集中できる一か所に決めるのがよい、と思われがちです。ただ、あとから思い出す力については少し違う結果が出ています。
ウィスコンシン大学のスティーブン・スミスらは、大学生16人に、たがいに関係のない単語40個を、3時間あけて2回覚えてもらいました。半分の人は2回とも同じ部屋で、残りの半分は見た目がまるで違う2つの部屋で覚えます。その3時間後、どちらの人にも初めての部屋でテストをすると、同じ部屋だった人は平均15.9個、部屋を変えた人は平均24.4個を思い出しました。およそ1.5倍です。部屋の様子が記憶と一緒に残り、思い出す入り口が増えたと考えられています。
覚えたい範囲は1回で終わらせず、同じところを2回学ぶ予定を立ててみてください。まず、1回目はいつもの場所で行います。次に、数時間あけてから、2回目を別の場所で行います。自宅の机とリビング、図書館とカフェのように、目に入る景色が変われば十分です。取りかかる合図として決めた場所はそのまま保ち、覚え直す回だけを別の場所に移します。思い出す入り口が増えるぶん、初めて入る試験会場でも思い出せる量が増えると考えられます。