代わりに進める作業を決めておく:行き詰まりから早く抜け出せる
どうしても解けない問題や、なかなか進まない作業を、気づけば何十分も抱え込んでいることがあります。見切りをつける力が足りないのではなく、代わりに進める作業がないことが原因かもしれません。
メリーランド大学のアスピンウォールらが1999年に行った実験では、大学生96人に、実は答えの出ないアナグラム(文字を並べ替えて言葉を作る問題)を7問出しました。ほかに解ける問題が用意されていなかった人は、ほとんどが20分の制限時間いっぱいまで、その問題に取り組み続けました。一方、あとに解ける問題が14問用意されていた場合には、途中で見切りをつけて解ける問題へ移る人が現れました。
今うまく進んでいない作業を一つ思い浮かべてみてください。そのうえで、それが行き詰まったときに代わりに進める作業を、一つだけ具体的に決めておきます。次に、その作業をすぐ始められる状態にします。教材やファイルを開いたままにしておくだけで十分です。そして、同じところで手が止まったら、決めておいた作業へ移ります。代わりの作業をあらかじめ決めておくだけで、進まないことに時間を吸い取られず、その分を前へ進むために使えます。