2026年08月12日

アイデア出しは歩く:5分の歩行で出る案の数が増える

アイデアを出したいのに、机に向かったまま同じ考えばかりが頭を回って、そこから先へ進まない。そんな時間が続くことがあります。

スタンフォード大学の研究者オッペッツォとシュワルツが2014年に実験を行いました。48人が、身近な物の別の使い道をできるだけ多く挙げる課題に、座ったときと歩いたときの両方で取り組んだところ、81%の人は歩いたときのほうが多くの案を出しました。一方、3つの言葉に共通する1語を当てる、答えが1つに決まる課題では、歩いている間の成績はむしろ下がりました。マクマスター大学のタバネらが23件の研究をまとめた2026年の分析でも、効果があるのは案を広げる課題に限られていました。

そこで、広げる作業と決める作業で、歩くか座るかを分けます。まず、案が出なくなったと感じたら、考えたいお題を頭に置いたまま、5分ほど歩きます。それより長く歩いても効果は落ちません。道順は決めなくてよく、息が上がらない自分の楽なペースで構いません。室内でも屋外でも差はありません。次に、歩き終わったら座って、浮かんだことを書き出します。最後に、どれを採るかを絞り込む作業は、座ったまま行います。