動きを真似て覚える:読むだけより思い出せる数が増える
覚えたいことを、参考書やメモで読み返すだけで頭に入れようとして、いざというときに出てこないことがあります。同じ時間をかけても、体を動かしながら覚えると、思い出せる数が変わります。
カナダのウォータールー大学のブレイディ・ロバーツらは2022年、体を動かしながら言葉を覚える効果を調べた実験145件をまとめて分析しました。実験の多くは、「歯を磨く」などの動作を表す言葉を並べたリストを覚えるものです。声に出して読むだけの人と、読んだあとその動きを数秒だけ真似た人を比べたところ、後で思い出せた言葉の数は、真似た人のほうが多くなりました。読むだけとの差の大きさを表す数値は1.23で、この種の研究では0.8を超えると大きいとされます。
覚えたいことのうち、体の動きにできそうなものは、声に出して読んだあとにその動きを真似てみてください。外国語の動詞や、機器の操作、調理の手順などが当てはまります。大げさに動く必要はなく、その場で手を動かす程度でかまいません。道具が要る動きでも、実際に持たずに真似るだけで、持った場合と同じだけ思い出せました。一つにつき数秒なので、今のやり方をほとんど変えずに済みます。