やめる案を先に書き出すと、やることを増やさずに改善できる
勉強や仕事のやり方を見直すとき、思い浮かぶ改善策は「参考書を増やす」「やることを足す」のように、足す方向にかたよります。減らしたほうが早い場面でも、減らす案が浮かびません。
バージニア大学のアダムズらの2021年の研究では、197人に、ぐらつくレゴの模型を直してもらいました。直し方は2通りあり、ブロックを足しても、余計な1個を外しても直ります。ただし成功報酬は1ドルで、ブロックを1個足すたびに1割の10セントが引かれ、外すのはタダでした。つまり外して直した人だけ報酬が減りません。それでも外して直したのは41%どまりでした。始めに「外すのはタダです」と一言添えたグループでは61%に増えました。
まず、やり方を見直すときは、メモの一番上に「やめること・減らすこと」という欄を作ります。次に、増やす案を考える前に、その欄だけを先に埋めます。毎回書いているノートのまとめをやめる、提出前の見直しを1回減らす、などです。減らす案を先に並べておくと、足すことしか浮かばなかった場面でも、減らす直し方を選べます。同じ成果にたどりつくのにかける手間が減り、浮いた時間を別の勉強や仕事に回せます。