机まわりが暗いままより、卓上ライトを足すと計算の正答率が伸びる
同じように机に向かっていても、日によって計算の正確さは変わります。原因を体調や気力に求めがちですが、目に届く光の量も関わることが分かっています。
ハーバード大学医学大学院のグラントらは2023年、健康な18歳から30歳の男女16人を調べました。参加者は毎晩7時間眠り、机で課題をこなす8時間を仕事の1日に見立てて過ごします。同じ16人が、薄暗い部屋の照明だけの日と、卓上ライトを1台足した日を、日を分けて1回ずつ経験しました。この実験で基準にしたのは、机の上の明るさではなく、座った人の目に届く光の量です。暗算テストの正答率は、ライトを足した日のほうが作業開始時からの伸びが2パーセント分ほど大きく、この差は8時間続きました。
机まわりが薄暗いと感じたら、作業前に、昼白色などの白っぽい光の卓上ライトを1台つけてください。机の上を照らすだけでなく、座った自分の目にも光が届く向きに置きます。天井の照明を替えるより手軽です。作業のあいだは消さずにおくと、計算問題や、表の数字を足していく作業で、解いた分のうち正しく答えられる割合が上がりやすくなります。眠気やだるさも、暗いままより軽くすみます。