成果を得る場面をメモして思い浮かべると、目先の誘惑に流されにくくなる
机に向かうつもりが、気づけばスマホを手に取っています。意志が弱いのではなく、目の前の楽しみが先の成果より大きく感じられるからです。
ドイツのマックス・プランク人間認知・脳科学研究所のレッシュらは、この感じ方を変える方法を調べた48本の論文、3,882人分を分析しました。参加者は、今すぐ手に入る小さな得と、あとの大きな得のどちらかを選びます。お金だけでなく食事の選び方も対象でした。選ぶ前に自分の未来の場面を思い浮かべた人は、そうでない人より、あとの大きな得を選びやすくなりました。効果がとくに大きいのは良い場面で、鮮明に思い描けた研究ほど効果も大きくなりました。どちらでもない場面や嫌な場面では差が出ませんでした。
まず、勉強や仕事が実った先に起きてほしいことを、メモに3つほど書き出します。見えるもの、聞こえる音、そのときの気持ちも添えます。そして、目先の楽しみに手が伸びかけたら、メモを開き、心が動くものを20秒ほど思い浮かべます。思い浮かべるのは自分に起きる良い場面だけにします。ふだんは考え続けず、迷った瞬間に引き出します。用意しておけば、その場で考え込まず、先の成果を選びやすくなります。