2026年08月30日

10年後の自分から眺め直すと、失敗を振り返るときの嫌な気持ちが和らぐ

うまくいかなかったことを振り返るとき、嫌な気持ちがぶり返して、落ち着かないままになりがちです。ここで効いてくるのが、10年後の自分という視点です。

カリフォルニア大学バークレー校のブルーマン=セネカルとアイドゥックは、2つの実験で大学生あわせて218人に、少し前に起きて今も気持ちを引きずっている出来事を思い出してもらいました。ある人たちには、10年後の自分の暮らしを想像してから、その出来事を考えてもらいました。別の人たちは1週間後を想像しました。すると、嫌な気持ちの強さは、1週間後を想像した人たちが5段階で平均3.2だったのに対し、10年後を想像した人たちは2.7でした。

振り返りの前に、今も気持ちを引きずっている出来事を1つ選びます。次に、10年後の自分の暮らしを想像します。どこで誰と、どんな1日を過ごしているかまで思い描くのがコツです。そのうえで、その10年後の自分から見てその出来事がどう感じられるかを、頭の中で思い浮かべます。大事なのは、来週や来月ではなく、うんと遠い未来に置くことです。思い返したときの嫌な気持ちが、いくらか和らぎます。