やる場所に違和感のある目印を置くと、決めた用事を忘れず実行しやすい
「帰ったら提出物を出す」「昼休み明けにメールを返す」と決めたのに、その場面では頭から抜けていて、あとで気づいてがっかりすることがあります。
ハーバード大学のロジャースらは、小規模な実験で、用事を思い出させる目印の効き目を調べました。参加者87人全員に、帰り際の用事として「受付でクリップを取ると1ドルが寄付される」と伝え、半分の人にだけ「忘れないよう、目印に象の置物を受付に置く」と予告しました。取るつもりがあると答えた77人について分析したところ、クリップを取った人は、予告のない群で42%、予告された群で74%だったと報告されています。この差は念押しと目印を合わせた効果だと原典は断っています。別のチームが同じ実験で確かめ直す作業はこれからです。
あとでやると決めた用事は、まず、どこでやるかを決めます。次に、その場所に、ふだんそこに無い物を1つ置きます。机にぬいぐるみを置くなど、見た瞬間に違和感のある物を選びます。そして、置くときに「これを見たら提出物を出す」と、その物を用事の目印だと自分に言い聞かせます。こうすると、その場面で目印が目に入り、決めた用事を思い出して取りかかりやすくなります。